徳島の伝統工業

阿波藍

阿波藍とは、藍の葉を発酵させて作られる天然の藍染料「すくも」のうち、徳島県産のもののことを指します。他の藍染めと比べ、深い色なのに暗さがなく、明るく輝いているような不思議な特徴があります。

木竹工業

天正１３年（１５８５）、蜂須賀家政公により築かれた徳島城下で藩経営に組重要な軍船の造船や修理のために集められた船大工の技術が子孫に継承され、後に家具や建具として発展しました。

大谷焼

徳島県鳴門市大麻町で230年に渡り培われた陶器です。鉄分が多く、独特のざらりとした手ざわりと金属のような光沢が特徴です。大型の水甕や睡蓮鉢の他、湯のみや茶碗などの日用品まで、幅広い陶器が作られています。

唐木仏壇

木竹工業と同じく、継承された船大工の高い技術は唐木仏壇の製造という産業を生み出しました。唐木仏壇は、木目の美しさと堅牢さが特徴で、紫檀や黒檀などの希少な唐木を使用し、伝統技法で精巧に作られる高級仏壇です。

阿波しじら織り

阿波しじら織は、徳島県特産の木綿を用い、独自の手法でしぼと呼ばれる凹凸を生む伝統的な織物です。軽くて通気性がよく、夏でも涼しく快適に着られることから、浴衣や衣料品として幅広く人気があります。

阿波和紙

阿波和紙は、徳島県で古くから作られる手漉きの和紙で、楮や三椏など天然の原料を使用します。強度が高く、美しい風合いが特徴で、書道や障子紙、工芸品など幅広い用途に使われています。